卵部屋 ダシマキレコード シュランツ情報局

ハードテクノ・シュランツ楽曲を作っているTKGのページ。個人サークル「ダシマキレコード」を運営し、コミケやM3にも参加しています。

実例あり💿海外レーベルへのデモの出し方💌

DTM、作曲をしている方で

「もっと世界で自分の曲を配信したい!」

「自分が好きなジャンルの本場のレーベルで曲を出したい!」

と思っているか方は多いと思います。

 

最近、運良く海外のアーティストのRemixに参加させて頂いたり、シュランツの本場でオリジナルEPを出すことが出来ました。

www.junodownload.com

 

 

ここに至るまでに自分が行ったこと、手順をまとめてみたいと思います。

簡単に言うと

 

①レーベルと連絡先を探す

②曲を作る

③メールでコンタクトを取る

④待つ

 

これだけです。(・・だけ?)

それでは具体的に述べていきます。

 

 

①レーベルを探す

最初に曲を作る、でも良いのですが、先にレーベルを決めておいた方が出しているレーベルの楽曲の傾向を意識しながら作ることが出来るので、オススメです。

自分がどういうジャンルを作るのが得意か?好きなのか?客観的な評価も含めて考える必要があると思います。

テクノをメインでリリースしているレーベルでハウスの曲を出しても通りません。

音ゲーの公募、受験、資格試験と同じで、傾向と対策を練る必要があります。

 

自分の場合、身体はシュランツで出来ているのでハードテクノ・シュランツ系で思いつく限りのレーベルを羅列していきました。

新参、老舗やいつも聴いているレーベル(Industrial Strength Records、Mental Torments Records、Definition Of Hard Techno、Cause Recordsなど)も含めて20箇所ほど情報を集めました。

 

次にその中で以下を選びます。

・現在も定期的にリリースしているレーベル(生きているレーベル)

・デモを受け付けてそうなレーベル(連絡先、デモの送り先が明記されている)

 

私の場合、最終的にレーベルを10箇所を候補に上げて出すことにしました。

本来ならここでレーベルの規模、個人運営か?通りやすさは?などを更に追求した方が良いのかもしれません。

曲調が同じ傾向だったこともあって私は敢えて考えないことにしました^^;

 

②曲を作る

完全新曲、未公開の楽曲が良いです。

自分の場合完全新曲3つをマスタリングまで仕上げて提出しました。

マスタリングについては諸説ありますが、基本的にマスタリング済みで送った曲がそのままリリースされることが多いようです。

コンピに参加したりした経験のある方からするとマスタリングは主催、レーベル側がするのでは?という感覚もあると思います。

マスタリングまで含めてテクニックを見ているのか、単にマスタリングする手間が省けてレーベル側が楽だからなのか?明確な理由は分かりません(;´∀`)

専属のエンジニアがいて、採用後マスタリングをしてくれる場合もあるようです。

 

③メールを出す

どこに出すのか?

デモはレーベルのデモ提出フォームまたはメールで送ります。

各レーベルのサイトには、SubmitやDemo Submission、Demo、Contactという項目があるので、そこからデモ提出フォームへアクセスまたはメールアドレスを取得してください。

以下はとあるレーベルのContactページの一部(かなり具体的な方だと思います)

 

A&R and Demos :
Please send us a private soundcloud link or other listenable file to :メアド

Include the following information:

• Name Artist アーティスト名
• Track Name(s) 曲名
• Contact Information / Numbers / Email / Artist Facebook Page 連絡先
• Publishing Information (if applicable) リリース情報

As we hope you understand due to the amount of demo material it's not possible to respond with comments or suggestions to all demos we receive. If your demo fits within our musical direction we will contact you.

 

つまり

soundcloudのプレイベートリンクや他の聴ける状態のファイルを送ってください。名前や曲名、連絡先も記載してください。デモの量が多いから、受け取った全てのデモに対してコメントや返答は保証出来ません。あなたのデモが我々の音楽性に合う場合、連絡させて頂きます。」

ということです。

デモを送る際は、SoundCloudまたはDropboxなどに曲をアップロードして、そのリンクをレーベルに送ります。
必ず、ダウンロード可能にして、リンクをプライベートに設定してください。

 

あと、複数のレーベルに同時にメールを送るのはオススメしません。

もし複数同時に採用された場合、「あなたのレーベルで出すのはやっぱり辞めます」と言うことになり、そのレーベルからの信頼を失うことになるからです。

メールの書き方

 

まずご自身のメールの差出人名を確認してください。

本名(漢字)になっていませんか?漢字だと差出人名は目立ちますが、スパムメールだと勘違いされて削除される可能性もあります。

本名のローマ字表記かアーティスト名にすると良いでしょう。創作、デモ提出用のメアドを作成しても良いかもしれません。

細かいことですが、せっかく出したメールがゴミ箱にスラムダンクされるのは避けたいので、出来る対策はしておいた方が良いと思います。

 

以下は実際に自分が送ったメールの情報改変版です。参考にどうぞ。

曲の解説は一例です。

 

Hi, ○○ Records Team. My name is XXX , artist name XXX in Japan.

Just finished new schranz tracks! I haven’t send them out to other labels yet.

Please listen my new tracks by the following link.

I think these tracks are perfect for your label.

①"曲名"
"soundcloud link"
Speed industrial Hardtechno tune(BPM160).
Strong beats and simple riff and voice samples create feeling of running.
And I put a 8bit sound melody to retro  feeling with an accent.


②"曲名"
"soundcloud link"
This tune is Industrial schranz  with Japanese voice .
This track was inspired by Japanese artist ASIN's "Future Listening"

③"曲名"
"soundcloud link"
This track is aggressive schranz(BPM170) inspired by battle with brutal monster.
To create feeling violent, I put brutal voice samples and dark strings.

I love hardtechno, schranz music, and compose tracks and release on Bandcamp and CDs of my indies label "XXX" in Japan.

Thank you for your time.
Best Regards
XXXX (Artist name XXX)

soundcloud:XXX
Bandcamp:XXX
YouTube:XXX
Facebook:XXX
Instagram:XXX

 

メールには
■自己紹介(名前、年齢、出身、連絡先、SNS
■キャリア、ポートフォリオについて
■デモトラックについての簡単な解説
■なぜ、そのレーベルを選んだのか

などを書くと良いと思います。


レーベルが必要だと思う情報、興味を引く情報を「簡潔にわかりやすく」書くといいでしょう。

~とコラボした、~でリリースした・・など過去の実績としてアピール出来そうなことをまとめておくのも良いと思います。

 

 

④待つ

私の場合は1~2日で大体のレーベル返信がありましたが、最低でも一週間は待ったほうが良いと思います。レーベル側が多忙な場合もあるので・・。

Soundcloud Private Linkの場合は楽曲が聴かれたかどうかは、再生数で分かります。最低でも1が付けば送られた側が聴いてくれた、と分かるわけです。

f:id:tkgschranz:20200912012353p:plain

Soundcloud Private Link

 

1週間待っても返信も来ないし、soundcloudの再生数も0のまま、迷惑メールフォルダにも返信の形跡が無い・・。

この場合は縁が無かったと思って諦めて次のレーベルにコンタクトを取りましょう。

 

⑤採用された場合

レーベルによってはここで流通、契約、マスタリングの話もあるようですが、私の場合は流通を事前に確認していたこともあってWAV 16bitで音源を提供してあっさり終わりました。

 

流通(ディストリビュート)については、デジタル、フィジカル関わらずほとんどのレーベルが流通専門の会社と契約しています。iTunesSpotify、Junodownload、Beatportなどのサービスに一括で配信出来るようになっていることが多いです。

配信の範囲についてはオーナーの契約状態に依るので、契約書がある場合はよく確認すると良いでしょう。

アートワークについてもこだわりがある人はpsdデータを送ってあげたり、画像やイメージについて指定するのもありです。自分の場合、こだわりが無かったので全てJasonにお任せしましたw

自分がデザインしたロゴ、アーティスト写真、簡単なアートワークをいくつか、それからバイオグラフィーディスコグラフィーのテキストファイルを予め自分用プレスファイルとして用意し、ミックスデータと一緒に提供する人もいるようです。

各々のこだわりとレーベル側の対応と合わせて臨機応変にすると良いでしょう。

 

リリースまでの期間

私の場合

 

JONATHAN DE MAIO MUSIC PLEASE EP SMQ Records

www.beatport.com

8/14提出→リリース8/28

Remixだから他の楽曲が揃い次第リリースだったのかも?かなり早くて驚きました。

 

DARKER THAN BLACK SECTION SEVEN

8/23提出→リリース9/18

Jasonが契約している流通会社の関係で提出してから3~4週間かかりました。

 

失敗談・頂いたコメントなど

・Demoを送っていた最初の頃、SoundcloudのPrivate Linkを間違えてブラウザ上部にあるURLをコピペしていました(・_・;)

当然そのレーベルからは返事はありませんでした・・。

正しくはこちら👇 Praivate設定にしたShere画面に出ます。

f:id:tkgschranz:20200912015040p:plain

Private Linkの場所

 

・コメント・返事集

今回採用された以外の楽曲を送った際の返事のごく一部、若干改変

・the melodies are too chaotic - sorry. 

・No thank you.

・Hello XXX... thanks for reaching out to us and sending us your music.the tracks are alright but not really what im looking for the label right now. I would advise you to spend more time on your mix as the audio quality needs to be 以下略

 

短文1行でも返事を頂けるのはありがたいです!ミックスは永遠の課題😂😂

 

最後に

同人・プロ関係なくクオリティーの高い楽曲を作っている方々はSNSでも多く拝見しますし、日々すごいなあと感じています。

 

今の時代、グーグル翻訳、YouTubeSNSなどグローバルに活動出来る土壌と手段は揃っています。グローバルな音楽を作っているのなら、もっと世界中の人にアピールしてもいいのでは?と思います。

 

海外に出て自信をつけたい、挑戦したい、コンフォートゾーンを抜け出したい、など考え方は人の数だけ有ると思いますし、全て正解だと思います。

 

メジャーなジャンルであれば、過酷な競争に晒されることになりますが、その分やりがいはあると思います。

 

一方、ニッチな音楽であるほど、日本国内だけでは聴いてくれる人は少なく、再生数も伸びませんし、注目もされません。ましてそれで生活が出来る程この世界は甘くありません。

 

しかし広い世界にはそのジャンルが根付いている地域があり、人気の確立したアーティスト達も存在します。それは少人数でも確実にファンがいて、コミュニティやレーベルがあるからです。

 

そのコミュニティにコンタクトを取ったり、ファンに届けるためにレーベルでのリリースに挑戦することは意味があると思います。

 

私がメインで作るハードテクノ、シュランツはアンダーグラウンド寄りなジャンルです。もっとメジャーなジャンル、大きなレーベルの場合は話が変わってくるとは思いますが、今回の記事が創作をする皆様の参考になれば幸いです。

 

もし質問があれば、お気軽にコメント、TwitterのDMでも送ってください!

 

私は次はAudiocodeでのリリースを目指します!

 

以下は余談

Facebook(FB)を見るとよく分かりますが、海外のDJ達とそのファンは大体FBで繋がっています。私もリミックス案件のお誘いは全てFBのMessengerで頂きました。

レーベルの連絡先もsoundcloudには無いけど、Facebookにはある、という場合もあります。なので、本格的に世界へ音楽を届けていきたいという方は是非FBも始めてみてください。新しい視点や繋がりが得られると思います。